津軽海峡縦断泳 申し込み~事前準備

津軽海峡縦断泳

前のエントリで津軽海峡縦断泳の概要について書きました。
もし縦断泳に挑戦すると決めたら、申し込み~縦断泳当日までどんなスケジュールで進み、どんなタスクをこなす必要があるのでしょうか?
2022年7月に私たちのチーム(6名)が挑戦した時のことを例に整理してみたいと思います。

申し込み

どのカテゴリ(ソロ or デュオ or リレー)で挑戦するかにかかわらず、まずは縦断泳をサポートをしている会社を探して申し込むのが一般的です。
最も実績があるのは「株式会社オーシャンナビ」だと思いますが、2022年6月現在は申し込みをストップしているようです。

2022年現在、コロナウイルスの影響により、翌年以降に延期になっているスイマーが多く、大変混み合っているため、受入を見合わせております

オーシャンナビHP https://ocean-navi.com/channel-swimming-support/

2021年に同社のHPを見た時には「2021年現在、今後の希望者に関しては2025年以降のチャレンジ」と記載されていましたので、申し込みを受け付けてもらえたとしても最低4年は待つ必要があるようです。

私たちのチームは2017年に挑戦予定でしたが、海況に恵まれずDNSとなりました。同年、2020年の枠に再挑戦の申し込みをしましたが新型コロナウイルスの影響で延期・再延期を繰り返し、2022年にようやく再挑戦のチャンスが巡ってきました。

私たちは「株式会社オーシャンナビ」にサポートをお願いしましたので、この後に記載する手続き関連の記録は、2021年から2022年にかけて同社と行ったものになります。
※手続きについては、毎年なにかしらの変更(必要書類や費用など)がされていますので、あくまで参考となります。

[2024/2/21 追記]
2023年も多くのChannel Swimmer達が津軽海峡縦断泳に挑戦しましたが、潮流や天候に恵まれず、残念ながら完泳者は「0(ゼロ)」だったそうです。
これを受けて、2024年以降の受け入れ方針についてオーシャンナビからアナウンスがでています。今後、特に日本国外の方にとっては、挑戦することが厳しくなりそうです。

(English follows)

2008年以来、私たちは津軽海峡横断泳のサポートを行って参りました。この16年の間に、延べ142名/組のスイマーを迎え、73名/組の完泳の場に立ち会うことができました。世界トップクラスのマラソンスイマーたちとの出会いは、私たちにとって大きなインスピレーションであり、それを支える立場にいられることは誇りでした。

しかし、今年は潮の状況、および出航時の天候に恵まれず、1組も完泳に至ることができませんでした。今年は日本の新型コロナ感染症に関する渡航規制が完全に撤廃されてから初めてのシーズンでありましたが、最終的にこのような結果となり、泳者のみなさまの気持ちを思うと心が痛みます。私たちも、船長たちも大変落胆しております。

このような状況下で、国際的なマラソンスイマーのコミュニティーからは多くの不満が噴出し、コストとオペレーションの面で改善を求める声が上がっていることも認識しております。しかし、現状でできる最善の努力をしてきた結果のことであり、私たちとしては、これ以上の改善をお約束することができません。

津軽海峡は風と潮の強い海峡です。その威力は人間の力を遥かに超える場合もあり、その状況では私たちは無力です。また、近年、海の状況が急変しており、地元の漁師の話によると、近年、特に今年は潮が発生する時間帯やエリア、またその強さなどを予測することが非常に困難になってきているということです。

また、中露の軍艦や大型貨物船も通過する国際海峡であることから、海上保安部との連携は必須です。近年の国際関係や昨年起きた北海道沖での観光船の死亡事故によって、海上保安部からの安全に対する要請はより強くなっており、その意向に反した形での遂行は私たちとしてはできかねます。

このような状況を鑑みて、私たちとしては、国際スイマーに対し積極的な受け入れは今後難しいとの結論に至りました。すでにお申し込みいただいている方々、また、現在ウェイティングリストに載っている方々に対しては、個別にご連絡差し上げます。

Since 2008, we have supported the Tsugaru Strait Crossing Swim. Over the past 16 years, we have welcomed a total of 142 swimmers/groups and have been present at the completion of 73 swims. Meeting these world-class marathon swimmers has been a great inspiration to us, and we have been proud to be in a position to support them.

This year, however, due to the tidal conditions and unfavorable weather at the time of start, not a single attempt was able to complete the swim. This was the first season since Japan’s COVID travel restrictions were completely lifted, and our hearts go out to all the swimmers who had to suffer through such an unfortunate outcome. We and our captains are very disappointed as well.

We are aware that some voices within the international marathon swimmer community have expressed a great deal of dissatisfaction with the situation and have called for improvements in terms of costs and operations. However, we have done the best we can under the current circumstances, and we cannot promise any further improvements.

The Tsugaru Strait is a challenging strait with strong winds and currents. Their force can be far beyond human ability, and we are powerless in such circumstances. In addition, the sea conditions have been changing rapidly in recent years, and according to local fishermen, it has become very difficult in recent years, especially this year, to predict the time of day and area where the currents will occur, as well as their strength.

In addition, since this is an international strait through which Chinese and Russian warships and large cargo ships also pass, cooperation with the Coast Guard is essential. Recent international relations and last year’s fatal accident off the coast of Hokkaido involving a sightseeing vessel have made the Coast Guard’s demands for safety even stronger, and we are not able to carry out our work against their directions.

In light of this situation, we have come to the conclusion that it will be difficult for us to actively accept international swimmers in the future. Those who have already applied and those who are currently on the waiting list will be contacted individually.

2023/07/31

https://ocean-navi.com/channel-swimming-support/

ウェイティングリスト

申し込みを受け付けてもらえたら、まずはウェイティングリストに登録されます。
前述したとおり、2022年現在では登録されても最低4年は待つ必要がありそうです。

スロットの希望提出と入金

2021年10月27日に、事務局から「2022年度のスロット表」確定の連絡をいただきました。2022年度は7月のみの募集で、スロットは12組でした。
おそらく、ウェイティングリストの先頭から12組に同様の連絡がされたのだと思います。

2022年度スロット表

スロット表をいただいたら、まずはエントリー費 (2022年度は \700,000-) を
 ・一週間以内 (2021/11/2 まで) に 内金 \100,000-
 ・三週間以内 (2021/11/16 まで) に 残額 \600,000-
に分けて事務局へお支払いします(指定された銀行口座へ振り込む)。

それと並行して、スロットの中から第一希望と第二希望を選び、2021/11/20 までに事務局へ回答する必要があります。

スロット表の○印 (優先的に泳げる日にち) と △印 (泳ぐ可能性がある日にち) の考え方について、事務局からいただいた回答は下記の通りです。

- 〇印がついている日にちはその組が優先になり、△は別の組との調整の上での決行になります。
  奇数組の場合 最初が優先日、その後の△は予備日
  偶数組の場合 奇数組が終了していれば〇の優先日より前倒しの△の日にちでも決行可能
- 滞在が許されるのであればその1週間がチャレンジ可能日になります。

1組目と2組目を例にすると

 ・パターン1 1組目が7/1日(金)に出港できた場合 ※結果(成功/失敗)は無関係
   → 2組目は7/2日(土)~7/5日(火)のうちの出港可能な日にチャレンジできる。(ただし、7/2(土)の挑戦権は最初から放棄し、7/3(日)以降に挑戦する日程で現地入りするのはOKだそうです)

 ・パターン2 1組目が7/1日(金)に海況不順などで出港できなかった場合
   → 7/2(土)は引き続き1組目に挑戦権がある。7/2(土)も出港できなかった場合、7/3(日)も1組目に挑戦権がある。

ということのようです。

1組目(奇数組)は最多で3日、優先して挑戦できるメリットがありますが、2組目と比べて挑戦可能な日が1日少ないデメリットがあります。
2組目(偶数組)は挑戦可能な日が最多で4日あるというメリットがありますが、1組目の初日の出港状況に左右されるデメリットがあります。

奇数組、偶数組のどちらにもメリット・デメリットがあります。
私たちは泳者・クルーの休みが取れる日数や時期などもふまえたうえで、第一希望・第二希望のスロットを事務局へ回答しました。

スロットの確定

そして、2021/12/5 に事務局からスロット確定の連絡がきました。
ここまでのスロット表受領 ~ スロット確定の流れをまとめるとこんな感じです。

 2021/10/27 2022年度のスロット表受領
 2021/11/02まで エントリー費用 内金 (\100,000-)支払い
 2021/11/16まで エントリー費用 残額 (\600,000-)支払い
 2021/11/20まで スロットの第一希望と第二希望を回答
 2021/12/05 スロット(縦断泳の挑戦日)確定

スロット表を受領してからスロットが確定するまで、約6週間となります。

必要書類の提出

さて、スロットが確定し、2022年7月にチャレンジすることが決まりました。
次に、必要な書類 (8種類) を揃えて、期日までに事務局へ提出する必要があります。

  1. 津軽海峡縦断泳申込フォーム
  2. 免責同意書
  3. 既往歴
  4. オープンウォータースイミングの経験
  5. 誓約・承諾書について
  6. 泳者・サポートクルー 乗船名簿
  7. 健康診断書
  8. 傷害保険証書のコピー

提出期限は
 1 ~ 6 の書類は 2022年2月末 まで
 7 と 8 の書類は 2022年5月末 まで
となっています。リレー泳の場合はチーム全員分をとりまとめて、それぞれを期限までに提出します。
期限までに書類を提出できないと「エントリー無効」扱いになり、その時点でキャンセルポリシー(返金額)が適用されます。(縦断泳実施日が7月の場合、2月末に書類が揃わなければ 40%返金、5月末に揃わなければ 25%返金)
早めの提出を心がけましょう。

提出する書類 (8種類) について見ていきます。

1.津軽海峡縦断泳申込フォーム 提出期限:2022年2月末

スロット確定の連絡と同じタイミングで事務局からテンプレート(Microsoft Word形式)が送付されてきます。
単独泳の場合は泳者本人分のみ、リレーの場合は泳者全員分を提出します。
記入する項目は下記の通りです。

  • 単独泳 or リレー泳 ※リレー泳の場合はチーム名も記載
  • 名前 (漢字)
  • 名前 (ローマ字)
  • 住所
  • 生年月日 (西暦)
  • 年齢 (縦断泳実施予定日の年齢)
  • 性別
  • Eメール
  • 電話番号 (自宅)
  • 電話番号 (携帯)
  • 緊急連絡先 氏名(続柄)
  • 緊急連絡先 電話番号

2.免責同意書 提出期限:2022年2月末

スロット確定の連絡と同じタイミングで事務局からテンプレート(Microsoft Word形式)が送付されてきます。
海峡横断のリスクをよく理解したうえで自己責任で参加する、といった内容です。
記入する項目は下記の通りです。(本人ではない、証人二人分の署名が必要です)

  • 参加者署名 ※自筆
  • (18歳以下の場合)保護者の署名
  • 署名された住所 (住所と国名)
  • 日付
  • 証人#1の署名と日付 ※自筆
  • 証人#2の署名と日付 ※自筆

3.既往歴 提出期限:2022年2月末

スロット確定の連絡と同じタイミングで事務局からテンプレート(Microsoft Word形式)が送付されてきます。
各質問に「ある」「なし」で回答。「ある」場合は具体的な症状を回答します。

  • 耳のトラブル
  • 喘息、気管支炎、血管、肺虚脱などの胸部の病気
  • めまい、失神
  • ひきつけ、または重度の頭痛や脳震盪を含む神経系疾患
  • 不安神経症、ノイローゼ
  • 高血圧を含む心臓や循環器系の疾患
  • 糖尿病または低血糖症
  • 現在何らかの治療やここ数年で医者の診療を受けたこと
  • 喫煙するか
  • その他、縦断泳をするにあたり、注意すべき体調など

4.オープンウォータースイミングの経験 提出期限:2022年2月末

スロット確定の連絡と同じタイミングで事務局からテンプレート(Microsoft Word形式)が送付されてきます。
記入する項目は下記の通りです。(最高5大会分)

  • 水泳歴
  • 1500m 参考タイム
  • 遠泳、海峡横断泳、海峡縦断泳、マラソンスイムなどの経験有無 ※経験有りの場合は以下に回答
  • 海峡名・大会名など
  • 日付
  • 場所
  • タイム
  • 距離
  • 水温
  • コンディション
  • エスコート船の有無
  • その他の情報

5.誓約・承諾書について 提出期限:2022年2月末

スロット確定の連絡と同じタイミングで事務局からテンプレート(Microsoft Word形式)が送付されてきます。
オーシャンナビのHP、もしくは申込時などに送付されてくる誓約・承諾書の内容を理解したうえで署名します。

  • 署名日時
  • 署名 ※自筆
  • 印鑑
  • (18歳未満の場合) 保護者同意署名

6.泳者・サポートクルー乗船名簿 提出期限:2022年2月末

スロット確定の連絡と同じタイミングで事務局からテンプレート(Microsoft Word形式)が送付されてきます。
縦断泳当日に乗船する予定の全ての泳者・サポートクルーの情報を記入します。
記入する項目は下記の通りです。

  • 氏名
  • 役割 泳者 or クルー
  • 郵便番号
  • 住所
  • 電話番号
  • 生年月日
  • 年齢
  • 緊急連絡先
  • 血液型

7.健康診断書 提出期限:2022年5月末

注意が必要な書類です。
「診断書の発行までにかかる時間」や「書類不備による再提出にかかる時間」を考慮し、早めに対応したほうがいいです。

⑦健康診断書
縦断泳実施日から数えて3ヶ月以内の医師による診断書を事前に提出してください。
ただし、健康診断書はあくまでもスポーツをするのに問題がないかを診断していただいたものに限ります。(例:会社の定期診断は不可)

オーシャンナビ 2022年度津軽海峡縦断泳申込みについて

まず、「縦断泳実施日から3ヶ月以内」の健康診断結果でなければいけません。例えば 縦断泳の実施予定日が 2022/7/1 だった場合は、2022/4/1 以降に実施した健康診断結果でないと受理されません。

また、「スポーツをするのに問題ないか」の診断結果でなければいけません。私を含め多くのサラリーマンが毎年受診している会社の定期健康診断の結果では受理されません。
※フォーマットは決まっていないみたいですが、医師の所見欄に「長時間の運動問題なし」といった記載をいただく必要があるようです。

参考までに私が健康診断を受診 ~ 診断書を提出した流れを書きます。

1.近所の内科に一般健康診断をお願いしたいと電話をかける。
2.どんな用途か聞かれるので「スポーツ大会参加にあたり、健康診断書の提出を求められているので健康診断をお願いしたい」とお伝えする。
3.どんな検査が必要が聞かれるので下記の検査をお願いしたいとお伝えする。
  ・カウンセリング
  ・身体検査
  ・胸部レントゲン
  ・血液検査
  ・尿検査
  ・血圧
  ・心電図
  ・聴力
  ・医師診察
  ※費用は診断書作成込みで、16,500円(税込)でした。
4.約1週間後、診断書を受け取りに行く。
  ※この時点で「医師の所見」欄には「就労可」のハンコが押されていました。
5.診断書を事務局に提出したところ不受理。「長時間の運動可能」といった一文と医師のハンコが必要とのこと。
6.診断書を持って再度内科へ。医師の所見欄に「長時間の運動問題なし」の一文と医師のハンコを押印していただく。
7.改めて診断書を事務局に提出し、受理いただきました。

8.傷害保険証書のコピー 提出期限:2022年5月末

自身で障害保険(スポーツ中の事故やケガを保証)に加入し、保険証書のコピーを提出します。

障害保険に必ず自ら加入し、証書コピーを事前に提出してください。

オーシャンナビ 2022年度津軽海峡縦断泳申込みについて

保険を申し込んでから証書が郵送されてくるまでに時間がかかりますので、健康診断書と同じくこちらも早めに対応したほうがいいです。
私はスイミングサークル入会時に加入したスポーツ保険の証書を提出し、受理されました。

ここまで(スロット表受領 ~ 必要書類の提出)の流れをまとめるとこんな感じです。

 2021/10/27 2022年度のスロット表受領
 2021/11/02まで エントリー費用 内金 (\100,000-)支払い
 2021/11/16まで エントリー費用 残額 (\600,000-)支払い
 2021/11/20まで スロットの第一希望と第二希望を回答
 2021/12/05 スロット(縦断泳の挑戦日)確定、提出書類のフォーマット受領
 2022/02/末まで 1~6の書類提出
 2022/04~05中旬まで 健康診断受診、スポーツ保険加入
 2022/05/末まで 7と8の書類提出

これで津軽海峡縦断泳に関する申し込み手続きは完了となります。

小泊までのアクセス

津軽海峡縦断泳のスタート地点は「小泊港」になります。
住所は「青森県 北津軽郡 中泊町 小泊」です。

小泊港の位置

小泊港までのアクセスですが、青森空港 もしくは 東北新幹線の新青森駅 でレンタカーを借りるのが現実的かと思います。
バスを乗り継いでいくこともできるようですが、運行本数が少なかったり、所要時間や持ち運ぶ荷物を考えるとなかなか厳しいと思われます。

新青森駅から小泊港に車で向かう場合、距離は約67km、所要時間は約75分です。
(青森空港から小泊港に車で向かう場合は、約83km、約105分です)
ほぼ信号のない直線道路、海沿いの道、峠道を通ります。

新青森駅~小泊港までのルート

途中、食料品を購入できそうなお店は2か所のみです。(2022年7月時点の情報です)

1つめは、外ヶ浜町にある「マエダストア蟹田店」です。大きなスーパーなので一通りの食料品を購入できます。営業時間は9:00~21:00。隣に大きいドラッグストア(ハッピー・ドラッグ 青森蟹田店)とホームセンター(DCMニコット蟹田店)もあります。
現地調達するつもりのものは、ここで買い揃えるのが良いと思います。

マエダストア蟹田店

2つめは「ファミリーマート小泊店」です。
小泊港から約2km (車で4分) の地点にあり、24時間営業です。(2022年7月時点)
食料品や飲料水の購入などができます。
また、ATMもありますので現金が必要になった時はこちらでおろすことができます。

ファミリーマート小泊店

飛行機 or 新幹線の予約

スタート予定日の前日 15:00頃に船長さん・オブザーバーの方との打ち合わせがありますので、それに間に合うように往路分の 飛行機 または 新幹線 の予約を取ります。
※復路分は、予定が不確定のため予約しませんでした。

例えば、7/1 がスタート日で東京駅から新幹線で向かう場合、6/30 の 15:00 には小泊港に到着している必要があります。

2022年のダイヤから逆算すると、こちらのようなスケジュールで動く必要があります。
 東京駅 09:36 発
 (約3時間)
 新青森駅 12:34 着
 新青森駅でレンタカー手続き
 新青森駅 車で出発 13:00
 (途中で買い物など)
 小泊港 到着 15:00

※実際はこのようなギリギリのスケジュールではなく、できる限り余裕をもったスケジュールを組むのが望ましいです。

レンタカーの予約

チーム泳の場合は最大6名+荷物が積める車を借りる必要があります。
私たちのチームは5人で、8人乗り5ナンバーサイズのミニバン(日産セレナ)を1台借りました。結構ギリギリでしたが、荷物は全て後部の荷室に積むことができました。

新青森駅のJR駅レンタカーを利用し、費用は4日間 (96時間)で 66,000円 (割引適用)、ガソリン代が 6,000円 くらいでした。

宿の予約

小泊港の近くには2~3つの宿があります。
釣り客が多く、最盛期は予約がとれないことがあるそうですので、早めに電話で問い合わせたほうが良いと思います。

竜飛岬や五所川原にもホテルがありますので、こちらも選択肢に入ると思います。

トレーニング

プールでの泳ぎこみでベースの泳力を上げることはもちろんですが、できるだけ本番に近い状況下で経験を積むことが重要です。

具体的には、チームメンバーで船をチャーターし、交代で海を泳ぐ練習を少なくとも1回は実施するのが理想です。ほとんどの方は普段船に乗る機会が無いと思いますので、船上ではどれくらい動きが制限されるのか、自分は船酔いしやすいのか、どんな食事が補給しやすいのか、等たった1回の練習でも経験できることはとても多いと思います。
海峡横断泳の挑戦を検討されている方は海泳ぎの経験は豊富だと思いますが、チーム泳の場合は「船上でどう過ごすか」が泳ぐ時と同じくらい、もしくはそれ以上に重要になってきます。

持ち物リストの作成

必要な持ち物は人によって様々です。

私の場合は、1つ二千円くらいの折り畳みコンテナ (外形寸法(mm)間口X奥行X高さ:530X366X325) を 2つ購入し、事前に送付できるものは折り畳みコンテナにいれて宅急便で宿へ送り、現地にてバッグなどに詰め替えるようにしました。
また、折り畳みコンテナの発送はヤマト運輸にお願いしました。6/27集荷(千葉県)、6/30着荷(青森県北津軽郡中泊町)。140サイズで片道2,000円/個口 でした。

繰り返しになりますが、必要な持ち物は人によって様々です。

ただ、気を付けるべきは暑さ対策より寒さ対策です。チーム泳の場合、泳いでいる時間より船上にいる時間のほうが長くなります。水に濡れた状態で、絶え間なく風にさらされることになるので、ウェットスーツを着ていたとしても相当冷えます。(7月の海上の気温は20度前半のことが多いそうですが、風を受けるので体感温度は10度後半くらいになります)
また、北海道に到達できたとして、船が小泊港に戻るまで2時間ほどかかります(そのまま北海道に上陸したいところですが、小泊港に戻る決まりです)。帰りの船はかなりのスピードが出ます。受ける風がかなり強いのとほぼ動けない(立っていられない)こともあり、身体がかなり冷えますのでここでも防寒対策が必須です。風を防ぐベンチコートや雨具、また魔法瓶にお湯を準備するなどしたほうが良いと思います。

参考までに、私たちが準備した持ち物リストは下記の通りです。

共用品 (チームみんなで使うもの) ※オリコン1へ入れて宿へ事前送付

・ゴミ袋 (45リットル) × 30~40枚
 → 泳者の荷物は基本的に漁船の甲板に直置きになります。雨や波しぶきで濡れないように、各自の荷物を入れたり、帰港後に濡れたウェットスーツを入れたりと、なにかと重宝します

・ガムテープ
 → ゴミ袋が飛ばないように固定したりするのに使います

・両端フック付きのロープ
・洗濯ばさみ
 → ゴーグルやセームタオルをかけるのに使います (洗濯ばさみでとめる)

・うちわ (サインボード)
 → リレーの場合、泳者へ「あと何分泳げばいいか」を伝えるのが望ましいです。私たちは応援うちわ(コンサートで使うような大きいもの)を2枚用意し、それぞれの表面と裏面に蛍光グリーン、蛍光イエロー、蛍光ピンク、白のカラーシールを貼り付けたものを用意しました。
  残り5分でグリーン、残り3分でイエロー、残り1分でピンク、といった具合にそれぞれの面を泳者に見せて、残り時間を伝えるようにしました。(ホイッスルなどの音でも合図しますが、泳者には聴覚情報は伝わりずらいので、視覚でも伝わるようにしました)

・ペンライト
 → 夜間(うちわの色が見えにくい時間帯)に、船上から泳者へ残り時間を知らせるために使います。ボタンを押すごとに色が変わる(18色)コンサート用のペンライトを \1,000- くらいで購入しました。
 ※7月は日の出が早く、4時スタート時点でもそこそこ明るかったので結局使いませんでした。

・ホワイトボード と マーカー
 → なにかの伝達で使うかと思い、100均で購入したA4サイズのホワイトボードを準備しました。

・メガホン
・カウベル
・タンバリン
・ホイッスル
 → 船上から泳者を応援するためのグッズです。
   泳いでいる時によく聞こえたのはメガホン(電池式の拡声器)です。

・ケミカルライト(泳者用)
 → 夜間は船長から見えやすいように、泳者はケミカルライトをつける必要あります。最低2本(泳者と、次の泳者用)準備します。100均で購入。
 ※7月は日の出が早く、4時にスタートしてから20分くらいで装着不要になりました。

・補給食
 → 個人の好みになります。おにぎりやエネ餅、ドライフルーツやお菓子、等々。
   エネルギー補給の他に、気分転換にもなりますので、色々持って行ったほうが良いと思います。
   船は揺れるので、袋が開けにくいものは、あらかじめジップロックなどに移しておいたほうが良いです。

・携帯カイロ

個人の荷物 ※オリコン2へ入れて宿へ事前送付

・ウェットスーツ
・魔法瓶
・バイクボトル
・ベンチコート
・防寒着
・雨具 (ベンチコートの上から羽織れる大きさ)
・ネックウォーマー
・イヤーマフラー
・靴下 (マリンシューズ)
・帽子
・サングラス
・クッションマット
・ヘッドライト
・酔い止め薬
・日焼け止めと塗布用の使い捨てビニール袋 → まとめてジップロックへ
・ワセリンと塗布用の使い捨てビニール袋 → まとめてジップロックへ

自分で持っていくもの

・水着
・スイムキャップ (黄色、ピンク、オレンジ)
・ゴーグル (2つ以上) 透明はあったほうがいい(夜間用)
・ゴーグルの曇り止め
・セームタオル
 → スイムバッグに入れる

・Goproセット + ポール
・ガーミン + 充電ケーブル
・スマホ + 充電ケーブル (USB Type B -> C )
・手土産 (船長、旅館)